カエルニッキ

ド・ザイナー。

『教皇選挙』字幕版


『教皇選挙』を観てきました。感想にネタバレあるかもしれませんので、未見の方はご注意です。


宗教の考え方やしきたりはよくわからないのですが、それでもおもしろかったです! 閉鎖空間での厳格な空気だったシスティーナ礼拝堂の投票場の屋内が、爆発で窓に風穴が開いたところから、風が吹き込み、投票用紙が揺れ、皆が一斉に投票用紙に書き込んでいたシーンが好きです。新しい風が吹いた瞬間です。

ストーリー展開でおもしろかったところは、常に感じる8手先を読む前教皇の存在感、だんだんその気になって自分の名前書いちゃうローレンス、潔癖のベニテスの存在。最後の展開にはそうきたか! とびっくりしたけれど(ちょっと痛快でもあり)、この映画が絶賛されているということは、宗教を知る人たちにはそうとうな衝撃があったのだろうなと想像します。

あとこの映画、どこを切り取っても、名画になってしまう美しい場面づくりがすばらしいと思いました。

私も数少ない海外旅行の中で、2009年にヴァチカン美術館へ行っていました。
システィーナ礼拝堂は、大きかったー。とても神聖なる場所で、ガイドさんからは撮影NG、私語厳禁と聞いていて、じっと天上画を見ていたのですが、よその国の団体がお構いなしにバチバチ写真撮っていて、そのとき日本人の礼儀正しさを見たのでした。
【関連ニッキ】ヴァチカン美術館 - 2009-09-09

25.05.01