カエルニッキ

ド・ザイナー。

ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞(くにくに)行ってきた


4日は、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の、ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞(くにくに) に行ってきました。最終日より1日前です。開場30分前に到着するも、すんなり入場。展示も休日の割にほぼ人が入ってる感じではありましたが、人が密着する息苦しさはなくゆっくり見られました。

解説パネルの日本語にあてられたカタカナルビが、「ご贔屓さん」に、〈ファン〉というように、なかなか粋で、浮世絵が江戸時代のファッション雑誌やプロマイドだったりする、という説明がわかりやすく解説されていて、企画のセンスが光る展示会になっていました。

国芳、国貞は、どちらも技術は素晴らしいもので、おなじ師に習ったライバルということですが、個性が真逆で面白い組み合わせです。

国貞は王道というメジャーイメージがあり、国芳は破天荒なマイナーイメージ。個人的にどうしても国芳の方に目がいってしまいます。

国芳の浮世絵を超えた構成力、発想力、デッサン力、知られたお芝居でも国芳にチラシを頼むと瞬く間に人気になったとか、一人広告代理店状態の能力の高さは、当時を知らなくても、残したものを見るとうなるものがあります。お上を皮肉った妖怪の絵図は江戸の町民に大人気だったと聞きました。

一緒に行ったお絵かき大好きマン、アズマ(8歳)が、グラデーションがきれい、透けて見える〜、細かく模様が描いてある、などと、漫画家目線でこっちもびっくり。最近はスクリーントーンもお小遣いで買って使ってるそうです。


そんなわけで楽しく展示が見られました。出口のにゃんこの横でハイポーズ。とらちゃん良いポーズ。アズマは猫とお話?


ガチャガチャも奇譚クラブコラボの根付3種類コンプです。スカルを見て、8歳児が「ボーン」と言ったのに現代の英才教育すごいなと思いました。


展示会の大きいパネルにもなっている国芳の「讃岐院眷属をして為朝をすくう図」の手ぬぐい買いました。

今回初めてこういう普通の大人展示をお子様と観たのですが、子ども目線て新たな発見があっておもしろいです。とらちゃんやアズマの特性なのかも知れませんが、いい創作物は、いいクリエイターを育てる、のきっかけになればいいなあと思いました。