カエルニッキ

ド・ザイナー。

『ガタカ』


(c)1997 COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES,INC. ALL RIGHTS RESERVED.
恵比寿ガーデンシネマ・ベストセレクションで復刻上映された『ガタカ』を観て来ました。1998年日本公開の近未来SF映画だけども、いま観ても全然面白い!

生まれながらの遺伝子差別により、「適正者」と「不適正者」に分けられる近未来社会。身体が弱くて30歳まで生きられないだろうと、生まれたばかりで「不適正者」と医者に言われてしまうヴィンセントですが、なんとしても宇宙飛行士になりたくて、「適正者」になりすますために、ある取引をします。

感動するのは、始めから不適正者と言われても、けしてその通りじゃないとヴィンセント自身が身体を張って証明したことを、同じ不適正者のアイリーンに話すところ。なりすましているとはいえ、本当に純粋に宇宙に飛びたくてそれだけのために全身全霊を注いできたヴィンセントの言葉は重い。でも、後で女によろめくんだけどね。あと、最後のあの医者の行動は涙なくしては観られません。

そして存在を提供し続けていたジェロームの心のキズの深さも重かった。最後のまさかの彼の行動は衝撃的で、SFでありつつしっかりした社会派映画の忘れられない一本。ジェローム役のジュード・ロウに惚れ込んだ作品でもあります。

同じように最後が衝撃的で忘れられない映画に『パンズ・ラビリンス』も入れておきます。

ガタカ [DVD]

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パンズ・ラビリンス 通常版 [DVD]

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