カエルニッキ

ド・ザイナー。

『フィッシュストーリー』


(C)2009「フィッシュストーリー」製作委員会
『フィッシュストーリー』を観てきました。いつもは予告を観て良さそうだったら観に行くのですが、今回はたまたま映画紹介のテレビ番組で冒頭の10分を見てしまい、これは行かねばと思いました。期待以上におもしろかったです!

まずは全時代をつなぐカギとなる曲、逆鱗というバンドの「フィッシュストーリー」て、このジャケット、アレ、フィッシュボーン? と思っていたら、どうやら逆鱗というバンド名も、『フィッシュボーンの逆襲』から来てるようで、この曲がこの映画の見方をすべて表してるように思いました。

「フィッシュストーリー」は劇中に何度も聞かされ、すっかり洗脳されてしまいます。良く若いバンドにある「おれたちの音楽は、云々〜」という青臭さい語りは正直好きではないのですが、ちゃんと耳を傾けざるをえないような話の展開に持って行くところが、ニクイと思いました。

さまざまな時代が交錯するのですが、この順番が違うと緊張感が一気にとれて平淡な映画になったかもしれないと思うと、小憎らしいぐらいあちこちの仕掛けに引きつけられ、最後の最後まで見逃せない構造になっています。

今度、原作者・伊坂幸太郎の本と前作映画・『アヒルと鴨のコインロッカー』も見てみたいです。