カエルニッキ

ド・ザイナー。

OOPARTS Vol.4『天国への階段』東京公演4日目


22日は、池袋サンシャイン劇場で公演中のOut Of Place ARTiSt:OOPARTS Vol.4『天国への階段』東京公演4日目を観てきました。ご存知「水曜どうでしょう」のミスタさんこと鈴井貴之率いる劇団OOPARTSに、ディレクターの藤やんこと藤村忠寿さんも今回も出演です。

“今や年間3万人以上にものぼる孤独死
その数は交通事故死、自殺者をも超えている。”

冒頭から始まる不穏なプロローグ

孤独死の現場を清掃する特殊清掃員のお話。OOPARTS復活してから毎回見に行っているのですが、今年の脚本は登場人物の過去のからくりが何重にも重なってておもしろい! これまでで一番おもしろいお芝居でした。

回想シーンと現代シーンの交錯する演出が目が離せませんでした。これはおもしろい演出です。しっかり気をつけてみていかないと、うっかりヒントを見落としそうです。

トーリーが進むに連れてどんどん解明される登場人物の過去は訳ありが多く、たくさんの点と線がつながっていく過程にモヤモヤしつつも、ワクワクし、最後にまたどんでん返しがあり、そしてホロリもあったよ……。

題材が孤独死した人のおうちを掃除するという内容ではありますが、かなりすっきりするお話で、モヤモヤの残らないお芝居でした! いい話でしたー! よかったー!

時々出てくる藤やんのテレビマンに対してのテンポの良いセリフには会場大爆笑。しっかりとお役目を果たしている気がしました。

「人は死んでも、その人を思ってくれている人がいる限り、人は死んでいない」

劇中に出てくる言葉ですが、なるほどなと思います。死んだ人は忘れられてないのがうれしいから、悪口でもいいから言ってあげなさいと小さいころ言われたことがありました。

小さかったので言葉だけでしか覚えてなかったのですが、近年、自分の周りで亡くなる人が多く、ふとした拍子に死んだ人のことばかり考えていたりします。“どんな気持ちで死んだのか”“死とは”みたいな感じで、思考が堂々巡りなんですけどね。

【作・演出】
鈴井 貴之
【出演】
永野 宗典(ヨーロッパ企画
畑中 智行(キャラメルボックス
菊地 美香
根岸 拓哉
平田 薫
吉田 悟郎
東 李苑
戸澤 亮(NEXTAGE)
藤村 忠寿(北海道テレビ
鈴井 貴之

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