森アーツセンターギャラリーで開催中の、『特別展 ガウディ×井上雄彦 - シンクロする創造の源泉』に行ってきました。思ってた以上におもしろかったです！
独特な曲線建築のイメージが強かったガウディですが、それに至った深い道のりと着眼点がすごくおもしろい。若い頃から才能を発揮する偉業の経緯や、未だに建築中のサグラダ・ファミリアへの情熱がどれほどだったか、巨匠とたたえられた多くの部分に触れられます。
好きにしていいって言われたら、それまで誰もやろうとしなかったことを好きホーダイやってしまったマンションの話とか、でもそういうのを早い時期から破天荒なガウディのデザインを認めて、発注をしていた人たちの先見の明もすごいなあと思います。
グエル公園の細かく細工されて作られた鮮やかな色合いは、太陽の国スペインを象徴していてとても好きです。あと建物内の扉の一部が展示されていたのですが、その盛り上がったりへこんだりするカーブに、思わず手を触れたくなる衝動にかられてしまう魅力があり、椅子を始め、家具は人間工学に基づいて作られたというガウディの技術の高さに、ただただすごいなあと思うばかり。
自然の中から発想し、デザインしたというガウディですが、あの薄さで強度を持っている貝殻の形状に気づいて、建築デザインに取り入れているというくだりがやっぱりすごいと思いました。
何かを作る姿勢という点では純粋でとてもまっすぐで、自分の中にもじわじわと意欲が湧いてくるのがわかります。行ってよかった展示会でした。
『特別展 ガウディ×井上雄彦 - シンクロする創造の源泉』
期間：2014年7月12日（土）〜9月7日（日）
休館：※会期中無休
時間：10:00〜20:00
料金：一般・大学生 ￥1,800（税込）／中・高生 ￥1,300（税込）／4歳〜小学生 ￥800（税込）
場所：東京都港区六本木６−１０−１ 森アーツセンターギャラリー
