カエルニッキ

ド・ザイナー。

上野 東京都美術館『デ・キリコ展』


東京都美術館で開催中の『デ・キリコ展』観てきました。キリコといえば、形而上絵画のイメージしかなかったけれど、前後の時期の画風の幅振りが大きかったのが興味深いところでした。


見ると不安になるキリコの絵、しかしなぜか惹かれてしまうあの構図。形而上絵画がそのまま彫刻になった立体的なものは、さらに不思議な感じがしました。

形而上絵画でたくさんの画家に影響を与えてきた人だけど、ある程度認知されてからの、ルノアールのタッチを真似て描いた絵は、え、今さら!? と衝撃が。戦争など、あらゆる外敵出来事の影響を受け、驚きの古典回帰的作品へ変わっていく様がはっきりしていて、同時に彼の中で何が起こったのか謎でした。(当時はだいぶ謎の奇行もあったらしいです)

後期は前に描いたモティーフを再利用して新しい形を作っていき、焼き増しと非難されている方もいらっしゃいましたが、変化しながら全て繋がってるのがわかりました。丸ごとキリコ絵画人生展でした。

『デ・キリコ展』
期間:2024年4月27日[土]~8月29日[木] 東京会場
※ただし、4月29日[月・祝]、5月6日[月・休]、7月8日[月]、8月12日[月・休]は開室
時間:9:30~17:30、金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
料金:一般 2,200円/大学生・専門学校生 1,300円/65歳以上 1,500円
場所:東京都台東区上野公園8-36 東京都美術館

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24.05.27