カエルニッキ

ド・ザイナー。

『クーリエ:最高機密の運び屋』字幕版


キューバ危機回避の裏で活躍した英国人セールスマンを描いた、『クーリエ:最高機密の運び屋』を観て来ました。感想にネタバレあるかもしれませんので、未見の方はご注意です。

キューバ危機」とは?
1962年10月ソ連カリブ海キューバに核ミサイル基地を建設していることが発覚。アメリカは海上封鎖で対抗し、世界は全面核戦争の危機に瀕した。土壇場で両国は歩み寄り、キューバからソ連のミサイルは撤去された。“人類史上、最も第三次世界大戦に近づいた13日間”と呼ばれる。
(公式からコピペ)

スパイモノなのですごい緊迫感! 何かあるごとにハラハラ! ベネディクト・カンバーバッチ扮するグレヴィル・ウィンの英国セールスマンと、ソ連側のスパイ、メラーブ・ニニッゼ扮するオレグ・ペンコフスキー(アレックス)の、出会い。このふたりの距離が徐々に縮まり、信頼関係を築いていく過程が、緊迫感があるなかでも、ホッとしたりする家族交流の時間があって、大変よろしいです。

ウィルとアレックスの、最後に手を握り合うところは、絶望と希望と安堵と満ち足りた複雑な気持ちになって、実に良かった! 立場を超えた友情に感動です。アレックスの愛国心あっての行動というのは実に孤独な戦いでありました。実話だと普通に残酷なことが起こるなと、ちょっと残念な終わりだったけれど、ズシンと残るいい映画でした。

後半のカンバーバッチさんの怪演は、すごいを通り越してゾッとしました。演じているを超えたと思います。


21.10.14