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テリー・ギリアム監督最新作『ゼロの未来』を観てきました。おもしろかったー! 感想書いているうちにネタバレしてるかも知れません! まだ未見の方は注意です。
まず色が良かった! あらゆる建物、装置、服装のビジュアルの奇抜さが、ちょっと昔の映画で見るような近未来さで、それがやけにハマっててギリアムのワンダーワールド全開でした。特に遊び心満載のゲーム端末のような仕事とか、疑似体験できるスーツから伸びてる光るケーブルとか最高! 基本ひきこもりなので、たいして舞台の移動はなく、少ない場面空間でストーリーは展開されるのですが、あらゆる角度からのカメラワークや、時おり、ん? と思ういいセリフ回しに壮大な意味を持たずに入られません。
物語部分では、いつ来るかわからない大事な電話を待ってることと、誰も解けない「ゼロの定理」と人生とはなにかをかけたところは身につまされることもありつつ、沈まない太陽を最後に沈めたところがコーエンの出した答えなんだなあと、ちょっとホッとしたり。そのあたり考え出すと難しいです。最後はえー!とかモヤモヤしたものが残るのがギリアム監督の映画を見たときの感覚なのですが、今回はたぶんハッピーエンドだと思いたい。
あとマット・デイモンが出ていて、目を疑ったけれど、本人でびっくりだよ。よく見たらキービジュアルにも出てましたね。贅沢な人気俳優の使い方もカッコイイー!
劇場は新宿武蔵野館で見たのですが、テリー・ギリアムパネルがどどーんと推されていて、装飾が凝っていて楽しいですよ。
15.05.20