『NHK プロフェッショナル 仕事の流儀』第175回「デザイナー・梅原 真 宝は、すぐ足もとにある」の回を見ました。しびれた。衰退しつつある第一次産業にデザインをかけ合わせて、ヒット商品に仕立て上げつづけるプロフェッショナルです。
金額では動かない、依頼人の本気度で仕事を引き受けるという梅原さん。ぱっと聞いただけだと、ただ粋でカッコイイ感じの人ですが、迷った時代があり、さぞ苦しみ抜いたであろうそこから見い出した、地域産業のブランド化の発想はすごい。あこがれであり、同時に自分を振り返ってしまう。とにかく貪欲に彼の作品を見まくってます。
自身のデザインワークについて書いた『ニッポンの風景をつくりなおせ』は、依頼人のこと、出来た作品、経過などが解説されているのですが、梅原さんがどう仕掛けを作ったのか分かりやすく、デザインのヒントがあふれた一冊になっています。
番組内で言っていた“どこかひっかかるところを作る”これは心を撃つ言葉でした。大概の商業デザインが矯正されてしまう中、梅原さんの創り上げた信頼関係はいいバランスで循環しているということを表明しているのだと思います。
- 作者: 梅原真
- 出版社/メーカー: 羽鳥書店
- 発売日: 2010/07/09
- メディア: 単行本
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