カエルニッキ

ド・ザイナー。

いつまでもあると思うな上高地 12:17

乗鞍上高地の旅より無事帰還しました。上高地は名観光地でありました。平日のしかも予報では雨だ雨だ言われている日でも、けっこうな人手だったと思いまつが、バスの運転手さんの話では、今年は冷夏だからお客さんどこも少ないよと言っていました。この日一日雨予報だったけれど結局小雨がぱらついた程度で、晴れ間もありましたでつ。行ってみるもんでつ。

大正池から見る穂高連峰と言うわけで、上高地。年間何人の観光客が訪れるのかわかりませんが、何十年も前からマイカー規制があり、そこに行くには高原バス(低公害車両)に乗りかえていきまつ。観光バスは今のところ通れるようでつが、近々規制されるかもしれない案がでているということでした。それだけたくさんのシトたちが足を運び、長い渋滞を起こし、守り続けなければいけない貴重な自然だということでしょうか。しかし、この守るという言葉には、少々引っ掛かるものがあったりもしまつ。

大正池で降り、そこから田代池―田代橋―ウエストン碑―河童橋上高地バスターミナルまで約1時間の自然研究路という、いかにもよい子のカエルが好きそうなネーミングの散策路がオススメとされていました。カエルはさらにその先にある明神池まで足を伸ばしてみました。

大正池から、日本で三番目に高い峰がある穂高連邦を眺めることができました。天気が悪いと言われている割には、山々が見渡せて幸運でした。奇怪な形をしている峰はすごく印象的で、これからこの山を目指すように梓川に沿うように自然研究路は続いていきまつ。いつか、この険しい山にも登る時があるだろうかと、漠然と思ったりしました。大正池は水がすごく透明でキレイすぎでした! ダイビングで言うと透視度50とか(笑) そんなキレイな水に入ったことないから想像もつかないし。カモの水面下で必死にこいでる水かきが見えてかわいかったでつ。

自然に埋もれた看板自然研究路らしく、所々にある解説板を見ながらあるって行きましたがこの「千丈沢」という解説板は昭和40年に設置され、その後大量の土砂の流出で1m以上も埋まってしまったと、別の解説板が立てられて説明されていました。上高地にはこうゆういくつもの沢があり、大量の土石が下へ運び込まれているそうでつ。こんなに透明で美しい大正池も、この辺にある池も少しずつ埋まっていく運命にあるそうでつ。げげーん。そもそも、大正池は大正4年に火山の噴火で梓川がせき止められて出来た池なのでつが、自然てヤツは、ほんとうに。

折り返し地点の明神橋まで行くと、何やら上流で橋の建設工事があり、そこから川に土砂が混じって限りない透明な水の流れが濁りはじめていて、かなりヤな気分でした。明神池からの帰り道にとったコースでは川沿いの木道をあるってくるのでつが、川に土石が流れ込まないように太巻き状態に針金で整備された石が川沿いに並び、自然になくなるべきものをせき止めていました。これが何かの実体か! とか、心の奥で叫ぶものがあったりしました。

濁っても川それでも、空が晴れて陽が森に差し込むと、川の水面にうっすらと蒸気がたちこめて、神秘的な森林浴を楽しむことが出来たり、たった数時間、この自然の変化に驚きの連続でつ。敵うわけない。敵う相手ではないんだよ。

にしても温泉。乗鞍高原とならび、このへんはたくさんありすぎて名が覚えきれましぇん。笑いが止まらないぐらいたくさん立ち寄り湯があって、どうしてくれようかと思いました。わはははー。激しく削られた山肌からも湯気が立ち上っていたりして、豊富であろう湯量を思わせました。複雑な思いもありまつが、本当に良いところだと思いました。

【参考リンク】
上高地(キューピーの散歩同好会のサイト。散策ルートがわかりやすい写真付きで解説されていまつ2002年8月更新)