伊福部昭百年紀コンサートシリーズVol.1 ゴジラ、地球防衛軍、海底軍艦をオリジナル楽譜から復刻再構成のコンサートに行ってきました。久しぶりの伊福部コンサート、今年は100年紀ということで、いろいろ催し物計画があるようです。ありがたいありがたい。もうもうもうすばらしかった!
ロビーには関連媒体の展示があって、圧巻です。気分が高まります。
コンサートは前半と休憩を挟んで後半で、「銀嶺の果て」組曲、「国鉄」組曲、「ゴジラ」組曲の前半と、休憩を挟んで「海底軍艦」組曲、「地球防衛軍」組曲が演奏されました。以下感想。
- 「銀嶺の果て」組曲
- 伊福部先生が初めて手がけた映画音楽で知られる作品。たしか山からスキーで下りてくるところの音楽で、監督とケンカしたという逸話があったとか。白黒映画でしたが、広大な雪山を風が抜けていくようなシンプルな音での表現がピッタリだった印象です。曲だけ聴いても映像が雪山が思い浮かぶようでした。
- 「国鉄」組曲
- ドキュメンタリー映画らしく、未見なのですがすごいかっこよかった! 力強いディーゼル車とか、騒がしい駅のラッシュとか、どうゆう場面だろうとそれぞれを想像しながら聴いていました。
- 「ゴジラ」組曲
- 初めて手がけた特撮映画音楽。もう全地球上の人みんなが知っている有名作品。仕事を受けた当時周りからはよごれもの的な映画をやらなくても、みたいなことをいわれたとかなんとか。レクイエムのコーラスがあってすごくよかったです。
- 「海底軍艦」組曲
- ムウ帝国のテーマよかった。「神宮寺、無駄な抵抗はやめろ。ムウ帝国に勝てるつもりか」から始まる歌入りばっかり好きで聴いてたので新鮮でした。でもレクイエムのコーラスの人たちが歌ったらすごかったな!
と思ったら、アンコールにまさかの「ゴジラvsキングギドラ」!!!!!! ヒー!!! これはかなりサプライズ。初めてのリアルタイムで伊福部作曲の映画音楽です。何度劇場に足を運んでみたことか。もうアンコールが最高に良かったです!
冒頭の円盤が都市を飛んでいくところとか、キングギドラとの戦いのダイナミックな管楽器の太い音とか再現されてて更に生で迫力あってチョー良かった!!
アンコールの演奏の前に、指揮者の齊藤一郎さんが、普段短い指揮棒を使ってるけど、伊福部先生に敬意を表して伊福部仕様の長い指揮棒で指揮をしますと言いました。長い指揮棒は巨匠レベルの人たちが使う難しいものらしいです。
壇上で実行委員会の方の情熱と、川北紘一監督のお話も聞けて、こちらもコンサート以上に熱いものが感じられました。本当に良いコンサートでした。ありがとうございました!
2月はもう一回コンサートがあって、ラウダ聞いてきます。たのしみ!
□ 時間 開演14:00(開場13:30)
□ 出演 齊藤 一郎[指揮]
(セントラル愛知交響楽団常任指揮者)
長原 幸太[コンサート・マスター]
(元・大阪フィルコンサートマスター)
オーケストラ・トリプティーク[管弦楽]
(日本の作曲家を中心に演奏するプロ・オーケストラ)
□ 曲目 伊福部昭/「ゴジラ」組曲、「海底軍艦」組曲、「地球防衛軍」組曲「銀嶺の果て」組曲、「国鉄」組曲(オリジナルスコアより)