カエルニッキ

ド・ザイナー。

『イリュージョニスト』


(C) 2010 Django Films Illusionist Ltd / Cine B / France3 Cinema All Rights Reserved.
『ぼくの伯父さん』シリーズで名をはせたジャック・タチが娘のために書いた幻の脚本を基に、長編デビュー作『ベルヴィル・ランデブー』で独特のセンスを発揮したシルヴァン・ショメが映画化したアニメーション(コピペ)『イリュージョニスト』を観て来ました。

複雑な表情を出しつつも、絵画のような独特な質感で柔らかく流れるようなアニメーションが、すごくきれい。淡々と進む前半は眠気を誘いましたが、ちょっぴり甘酸っぱい、ちょっぴり切ない後半から最後にかけては、ある理由がわかる電車のシーンは実に巧妙で、グオーっと上空に引き上げるようなスペクタクルなアングルの仕掛けとともに、一気に高揚してしまう魔法をかけられます。ここはすごい!

しかし、見慣れない絵というのと、セリフが少ないので、深く理解するのは自分の脳みそでは難しかったかな。フランス映画にいつも受けるそっけなさを、すくい取れる感受性がたりないですナー。いろいろ観たいんだけれど。