カエルニッキ

ド・ザイナー。

『最高の人生の見つけ方』


スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナー監督の最新作『最高の人生の見つけ方』を観てきました。ガンで余命あと6ヶ月と宣告されてしまった二人が、“棺桶リスト”にならべた、死ぬ前にしたいことの人生最後の冒険に繰り出す話。お互い立場も、暮らしてきた環境も全く違う二人が、いつしか親密になり、熟練したベテラン俳優二人によって、なんとも人生の味わい深さをみせてくれます。

ガンの宣告はされる前と、された後では、全く人生観が変わると思います。たとえ完治したということになっても、再発という暗黒の言葉が重くのしかかるのではないでしょうか。そんな重い題材を、この映画はサラリとしていて、これはこの監督ならではの手腕なのだと思いました。不幸が売り物ではない、とても幸せな涙が流れる映画でした。

最高の人生の見つけ方は、心を開くことにあると思いました。