印刷業界事情に精通しているフーテンの寅さん(仮称)の基調講演が会社の会議室で聞けました。やっぱり気になっているインデザインでつが、ズバリ「くるでしょう」だそうでつ。アドビが各地で開催していたインデザインセミナーは、カエルも何度か受けましたが、アクロバット以来の大集客だったそうでつ。それに販売店も価格変動の激しいクオークからは心が離れていっているようなことをほのめかしていました。3万円台から30万円台まで跳ね上がっては、お客さんに勧めらないでつもんねえ(^^;
DTPソフトといえば、アドビなくしてはもう語れなくなりましたが、最近バージョンアップしたイラストレータ9とフォトショップ6とインデザインは、独自のカラー管理方式を行っているそうでつ。色管理は気をつけましょうでつ。といっても、colorSync準拠に従うほかないのでつが(^^;
カラーといえば、アドビガンマというコンパネ書類は、ほかのカラーマネジメントシステムを壊す恐れがあるので、どちらか一つがいいようでつ。つーのも、せっかく設定した色も、アドビガンマを開いて、かちっとクリックしただけで、おじゃんになるそうでつ。知らなかった、気をつけねば。
モニタの色温度の設定というのがありまつね。まんま受け売りでつが、市販のモニタでは5000ケルビンといっても、せいぜい7000ケルビンのカラーマネジメントしかできてないらしいでつ。で、今市販されているモニタでテストをした結果、いちばん色の幅が近かったモニタが、アップルのシネマディスプレイだったそうでつ。あふ〜ん。ただし、三人並んで見るときはみんな真ん中で色を確認しないと、それぞれが違う色を見ることになるので気をつけましょうでつ。
さて、アドビソフトをもう一つ、アクロバット5がでましたね。機能的にはバージョン5からが出力のことも含め、PDFの本番なんだそうでつ。たしかに、今回からマックでもトゥルータイプフォントの埋め込みができるようになって、個人的にはとても画期的なバージョンアップだったのでつが、そしたらCIDフォントの存在意義が半分ぐらい無くなってしまったような気がします。急がないのなら、CIDフォントは買わずにこれからどんどん出るであろうオープンタイプフォントを待ったほうが経済的かもでつね。
ところで、ユニコードでつが、MacとWinで違うんでつね(^^; 白抜き文字あたりになると違いがわかるようでつ。それじゃ、ユニコードじゃないじゃん(^^; なんでかなあ…。ムツカシイ漢字の作字がいらないからと、単純に喜んでばかりはいられなかったのでした。
で、現状OS X用のDTPソフトは今年の年末ぐらいにようやく使えるようになるんではないかというのが寅さん(仮称)の見解。というか、みんなそう思ってる? ただ、これからは韓国製アプリの進出が多いだろうということでした。UNIXベースだから作りやすい? なんだそうで、XMLとかよく知らないけど、データベース関係のソフトが出るようでつ。たしかに、先日行われたイベントPAGE2001では、かなり目立っていた分野です。
結論、OS X環境でソフトが揃うまでは、手を慣らしておくこと。腰の重いDTP業界は、OS Xの対応なんてまだずっと先なんでしょうけど、だからといって、この現状でなにもしない手はないでつよね。やっぱり少しでも操作に慣れておかないと、他社に先を越されてしまいまつ。ソフト以前にやることがたくさんありまつからね。それにユニコードが2種類あるなら、それを逆手にとれば玄人の仕事になるわけだし。インデザインの登場で組み版の知識が改められるシトも少なくないのでは。やるなら今でつね。いつまでも、今。ああ、でも耳が痛い。