カエルニッキ

ド・ザイナー。

『007 スカイフォール』


Skyfall (C) 2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.
今年で50周年を迎えたらしい「007」シリーズの最新作『007 スカイフォール』を観てきました。オープニング映像がすごいかっこいい! いままでのシリーズ全部は見てないけれど、往年のオマージュたっぷりシュルレアリスム的な独特の動きから、いまどきのハイセンスな映像処理がされつつ基本土台は変わらずみたいな、見ていてテンションが上がります。新しさと古きよきものが融合した、この映画全体を表しているかのようです。

物語前半はトルコのイスタンブールでの、素晴らしい景色の中で、あらゆる乗り物を使ったチェイサーが息を飲む激しさで見ごたえたっぷり。移転した本部が古城の地下のようだったり、シルヴァを追い詰めた中国の島が軍艦島だったり、廃墟好き、地下世界好きにはたまらない場面も。

50周年というだけあって後半は、ボンドの闇の部分が露呈して、まるでクリストファー・ノーランの「バットマン」シリーズのような重いテーマでずっしりときます。ハイテクシステム導入などで世代交代の波がくるのですが、音楽の使い方といい、最後は往年のファンを裏切らない仕上がりになっているのではと思いました。