カエルニッキ

ド・ザイナー。

おちこんだとき

体調の不安定なときに邪気をもらったようで、悪い方にタイミングが合ってしまい、あがいてました。普段から感性を磨こうと色んなことに耳を澄ませて務めていると、時には毒も混じってきて、いつもならスルーできるのにちょっと敏感になってて出来なかったのだなあとあとで考えた。さっさと寝たくてもたまたま仕事が詰まってて、良くない状態での作業もしてしまい、ますます悪循環…。

とまあ、グダグダ書いたけれども、メンタル部分に直接支えられるものも時には必要だけど、それはたぶん共感してもらえるだけでおおむね解決。(だれか飲みに行こう!)ただそこから先はもっと自分を高めたいとか認められたいとか気持ちがある。直接作品を褒められたらとても励みになるだろうけれど、そうゆう環境でもない場合どうするか。いろんなところから解釈して自分で自分を励ますしかない。

そうゆうとき、時々見てるのがこれ。伊藤若冲の「冲」の字の考察です。

「大成若缺。其用不弊。大盈若冲。其用不窮。大直若屈。大巧若拙……。」
大盈若冲

大成は欠けたるが若(ごと)く、其の用弊(やぶ)れず。大盈(たいえい)は冲(むな)しきが若く、其の用窮(きわ)まらず。大直(たいちょく)は屈するが若く、大巧(たいこう)は拙(せつ)なるが若し。
 本当に完成しているものは、どこか欠けているように見えるが、いくら使ってもくたびれがこない。本当に満ち充実しているものは、一見、無内容(からっぽ)に見えるが、いくら使っても無限の効用をもつ。真の意味で真っ直(す)ぐなものは、かえって曲がりくねって見え、本当の上手はかえって下手くそに見える。

なんだか感動して元気になる一節です。