
旧尾崎テオドラ邸 SINCE 1888で、開催中の萩岩睦美 「ポー&リルフィ展」に行ってきました。
萩岩睦美先生の『銀曜日のおとぎばなし』(1983年1月号から1984年12月号にかけて『りぼん』(集英社)にて連載)が大好きで、先生のタッチがすごく好きで、よく真似て描いていた若かりし頃。特に瞳の深淵と輝きの形がとても好きでした(先生の書く文字も好きー!)。ポー&リルフィは、この銀曜日に出てくる小さい女の子と相棒の鳥です。
当時の漫画作品の原画も見られましたが、今回は再現画という形で、色もカラフルによみがえった作品の展示会でした。
言ってみれば40年前の作品のタッチを、細心の注意を払って当時のままの雰囲気で再現するという作業は、かなりの集中力と労力を使うもので、先生曰く老眼との戦いもあったらしいです。それでも、あの頃のファンの人たちの期待に応えるべく、当時のタッチと相違ない形に仕上げてくださった作品群は、先生の魂そのもの。とてもとても美しいです。
銀曜日以外の作品原画もあり、知らなかった作品にもちょっと触れることができました。やっぱり優しい世界でした。
WEBで見ると写真にしか見えなかった、リアルな鳥や動物やバイクやデビット・シルビアン(超よかった)など、直に見たらタッチがほのかにわかったけれど、バイクの燃料タンクの輝きだけは、直に見ても素人には写真にしか見えませんでした! 短大時代の課題提出物だったとか……。すごい。

そして気になっていた展示会場の旧尾崎テオドラ邸のこと。明治期の洋館で2019年に取り壊しが決定したとき、この洋館に親しんできた山下和美先生が発起人となり、保存活動プロジェクトを立ち上げ、たくさんの支援を募り保存が実現した洋館とのことです。
私は後からこのことを知って、いつか行きたいと思っていたのでした。保存に賛同した同業の漫画家の先生方が何人かいらっしゃって、ギャラリーショップに行くと、先生方の作品グッズがあって楽しいです。
名前にもあるこのお屋敷に住んでいた尾崎さんとは、憲政の神様と言われた、かつての東京市長・尾崎行雄さんということでした。全く存じ上げませんでしたが、アメリカ合衆国へソメイヨシノを贈り、その返礼として日本へはハナミズキを贈られたエピソードがあると知り、この方が! とうっすらあった知識が繋がってうれしくなりました。
住宅街にあってとても目を引くテオドラ邸の外観。英国式の下見板コロニアル様式という造りの洋館は、都内で見られるのは貴重だそう。存続するのも大変な経費がかかるとのこと。この洋館の保存、そしてこれからの維持運営形態立ち上げに尽力された、山下和美先生ほかの方々の熱い思いが、そのまま映し出されるような美しい洋館でした。次回は喫茶室も行ってみたいです(この日は、数日前に予約状況を見たらすでに満席で大人気のようです)。


2階ギャラリーの入口。正面にはパネルが。くらもちふさこ先生からのお花が飾られていました。

ギャラリーショップの隣のお部屋。フォトスポットになっています。



山下和美先生のおうちにあった食器たち。
虫の絵柄がついた食器おもしろいです!

「ポー&リルフィ展」のポストカードとドリップコーヒーゲット(ブレンドの中身2種類あった)。展示鑑賞後、今までの展示カードひとり一枚もらえて、グッズ買っても今回のカード一枚もらえて、カードがいろいろたくさんにななりました。ほっこりです。
萩岩睦美 「ポー&リルフィ展」
期間:2025年4月12日(土) – 2025年5月20日(火)
休館:木曜日(その他展示入替休館あり)
時間:10:00〜18:00 (最終入館17:30)
料金:※事前チケット販売はオンライン(チケットぴあ)にて日時指定で販売。
・ギャラリー入場料:1,000円(税込)
・喫茶室 席予約付き ギャラリー入場券:1,000円(税込)
・アフタヌーンティー付き ギャラリー入場券:5,950円(税込)
・当日ギャラリー入場券:1,500円(税込)/ 1枚
※全館キャッシュレス決済
場所:東京都世田谷区豪徳寺2丁目30−16
25.05.03






