カエルニッキ

ド・ザイナー。

『Chim↑Pom展:ハッピースプリング』


森美術館で開催中のChim↑Pom展:ハッピースプリング(会期:2022.2.18(金)~ 5.29(日))を観てきました。

以前楳図展行った4人で、またお休みを合わせて平日鑑賞を実行です。
「ハッピーかスプリングな写真を窓口で見せると当日券300円引き」をやりました。みんなそれぞれのハッピーかスプリングな写真をスマホから探して、入場前に吟味したりさらに撮影したり。どこまで行けるか、恥ずかしい写真のラインが人それぞれでおもしろかった。

本展は、結成17周年を迎えるChim↑Pom from Smappa!Groupの初期から近年までの代表作と本展のための新作計約150点を一挙に紹介する初の本格的回顧展です。(公式コピペ)


Chim↑Pom from Smappa!Group、初めて見るなあと思ったら、過去に何度か見たものがありました。渋谷駅の岡本太郎明日の神話』の余白部分に、ドクロの噴煙が上がる、福島第一原発の建屋が描かれたのが追加されていたものでした。このチームでやってたんだ! と後で繋がってちょっと驚いたり。


「スーパーラット」しょっぱなから都心に生きるたくましい動物たちのコンセプトがディープ。渋谷にネズミが大発生した時に、捕獲して誕生したリアルピカチュウ。捕獲時の映像が、捕獲しているという説明がないと街で酔っぱらいが暴れている風にしか見えない。決めつけはいけないなと思いました。

「ブラック・オブ・デス」の大量のカラスを国会議事堂前に呼び集める映像に、ちょっと興奮しました。これは燻製のカラスを持って、あらかじめ録音してた鳴き声(仲間を呼ぶ声?)を拡声器で流しながら都心を単車や車で都心を乗り流したら、あちこちからカラスが集まってくる映像。最後、国会議事堂の上を旋回する大量のカラスの映像が映画みたいでした。


都心をたくましく生きる生物たち。



歌舞伎町の取り壊し予定のビルを使った展示会。



ビルの4.3.2階部分をくり抜いてスクラップしたビルバーガーが、圧倒的アート! まじか、ってなった。


大圧力な祈りの鶴の山。思いが込められて送られてくる大量の折り鶴を、保管に苦慮していた広島市から借用し、山にして展示。その後お焚き上げをしたそうな。


祈り鶴の山の中。念みっしり。

解体ビルといい、折り鶴の山といい、情報キャッチ力と発想と行動力がすごい。



展示の大半は、説明がないとなんなのかわからなかったれど、知った途端に、胸がギュッとなってしまったもの。東日本大震災で被災した遺族が流した涙を凍らせて、冷凍ケースに収めて展示。隣にあった原爆の炎と相対展示されてました。


惹かれるのと苦手なのが共存している展示でした。社会問題に介入していく形の独創性が、あえて下品、かつ大胆で、腫れ物に触れそうなギリギリな展示も。しかし、その行動力やアイデアは驚くばかり。
メーターが振り切ったような展示は、浮いたり沈んだりしながら見てたけど、最終的にメンバーのエリイすごい! おもしろかった。


街をパレードした結婚式は、自由で良かったな。


今回も30年来の友人たち、こいちゃ、フジヲ、もりもりとお休みを合わせて、平日展示を観にいく会第二弾をやりました。よく笑いよく喋って、またおもしろ道中でした〜。六本木シシリアで晩ごはん。全部おいしいけどきゅうりが芸術点高い!


帰りはフジヲと六本木から渋谷まで歩いてみました。途中の外苑前のいちょう並木は新緑が美しかったです。


22.07.06