カエルニッキ

ド・ザイナー。

「美内すずえ×ガラスの仮面劇場『劇団つきかげ』プレ旗揚げ公演 女海賊ビアンカ」


渋谷・原宿の劇場アイア シアタートーキョーで、公演中の「美内すずえ×ガラスの仮面劇場『劇団つきかげ』プレ旗揚げ公演 女海賊ビアンカ」を観てきました。おもしろかったです!

女海賊ビアンカ」は、『ガラスの仮面』の劇中劇で、マヤが高校で一人でも演劇をやろうとして、体育館倉庫を使って一人芝居をしたものです。この度現実的に、劇団つきかげ旗揚げ公演として、脚本も、キャストも書き起こされて行われたものですが、よくここまでふくらませたなあという内容で、すばらしいものでした。

ビアンカ役の唯月ふうかちゃんがかわいい! まだ17歳。小さい体で男になったり女になったり、かわいいビアンカの変化と、海賊のハードなパフォーマンス、時々出てきてはインパクトを残していく陰謀をたくらむ叔母様と、なかなかステージは飽きさせません。シルバー役の加藤雅也さんの声がかっこよかった。30代かと思ってたら50代ですって。すごくびっくり。

それから光と影をうまく使った時間の経過の表現は、とても良く考えられていたと思います。こういうの好きです。

そして、実はビアンカをみんなが好きでいたことが、胸キュンで、これは乙女向けのシナリオだったのだと観終わってから気づきました。みんなかっこいい! かっこいい人達が、愛を説くのです。目の前で! 席も前から5列目と大変近く、2次元よりも3次元でリアル、3次元の映画やテレビドラマよりも、目の前にいるリアル、現実のリアルよりも夢のなかにつれてってくれるリアル。わかった! こうやって人はハマっていくんだ! 何度も口説かれて、目が合ってポ〜〜ッとなっちゃいました。

終わって外に出たら現実の風が冷たく吹いていました。もう冬極まれりです。