『ジョジョの奇妙な冒険』作者荒木飛呂彦先生の、『荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟』を読みました。
私も結構映画は好きで観る方ですが、荒木先生の映画の偏愛ぶりがまっすぐな言葉でつづられた、濃厚な一冊になっていたと思います。書き方で荒木先生の人柄も垣間見られたような気がします。
荒木先生曰く、サスペンスが面白さの決め手と言いはります。たしかにそれはすごく納得。今までおもしろかった映画を思い出すと、なるほど当てはまる部分が出てくること。
お好みがハードボイルドでもあり、紹介する映画がかなり男っぽい内容に偏っていました。ああ、こういうのが好きなのだなあ、という一面を初めて知る。それがジョジョの中でも生きていると思うと、さらに物語が愛おしく思えてきました。
そして面白い映画の条件に、“泣ける”部分も上げていますが、これはジョジョの作品の中にもたくさん盛り込まれていて、すごく納得です。各章に泣ける部分が、しかも男泣き。作品を見て、理解して、自分の作品に反映できるというのがすごい。荒木先生はやっぱりすごい人。
ところで後半にあったのですが、大好きなクリント・イーストウッドに会っていたのは驚きました。本人に承太郎と同じポーズをしてもらったとか!
本誌で紹介されてた映画で、観に行こうと思ったけど結局見なかった映画が幾つかあったので、どこかで見てみようと思います。
- 作者: 荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/05/17
- メディア: 新書
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