カエルニッキ

ド・ザイナー。

『ハンガー・ゲーム』字幕版


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『ハンガー・ゲーム』字幕版を観てきました。吹替版がそうそうたるメンツなので、気にはなっていたのですがちょっとタイミング合わず断念。

富裕層と貧困層格差社会で、富裕層が貧困層の人たちの命をおもちゃのように扱うような、理不尽な未来SFちっくなおはなしですが、意外と前半のバトルに入る前の準備段階がおもしろいです。貧困層12区から各2人ずつ選ばれた人たちに、それぞれ教育係というサポートチームが付いて、武器の使い方、いかにスポンサーにゲームを楽しませるかという見せ方のノウハウをしこんでいくのです。それが生き残るすべだと。

ゲームは人工的に作られたジャングルの中で行われ、制御ルームからは、火を起こしたり、獣を登場させたりと自由自在世界を操作します。このところの設定もう少し詳しく知りたかった。

サポートチームの人たちを見ていると、同じ富裕層の世界でも、みんながみんなこの理不尽さを受け入れているわけではないというのがわかります。そしてところどころ、選ばれし戦士に生きていくための知恵や根回しをしていくのですが、物語はその確信には触れずに終わります。と思ったら、2があるみたい。

ゲームは残虐なシーンはあるけれど、サバイバルの知恵と技術を使って生き残っていくところでは、なるほど! と思うところもあり、常にスリリングで退屈はしません。最後は次があるような感じがプンプンしました。

バトル中の気持ちと、バトルが終わったあとの心境が、生きるために必死だった貧困層の人はどうかわるのか。『スピード2』でサンドラ・ブロックが言ってた。刺激的なシチュエーションで出会い、恋に落ちたカップルは、日常に戻ったら壊れると。吊り橋効果てきな? 人はなぜ告白するのだろう。