突然最後の2巻が2ヶ月連続発売で、クライマックスになってしまった『岳』17巻18巻と最終巻読み終わりました。表紙を2冊並べると一枚の絵に。
最後のエベレストで起こった濃厚な内容は、読んでて酸欠になりそうなハードさ。17巻のローツェアタックの途中にあるオーバーハングのクライミングの難所は、見ていてハラハラ! さすがの三歩も何度も行く手を阻まれて、見ているこっちの腕が筋肉痛になりそう。
18巻の山頂を目前に登山者を追い込み極限状態にさせるというヒラリーステップ、サラリとした名前とは相反して12mの垂直に近い岩と氷の壁でした。そこを絶望的な吹雪の中、助けに行くという……。
山男ってこうだよね、三歩もしかり。関係ないけど、昔読んだ庄司陽子の『生徒諸君』の沖田くんもそうだった。もうやばいっていうのに、なぜか上に行っちゃう山男。でも、やりきりたい気持ちもすごくわかる。死んでもいいとは思っていないけれど、死ぬイメージがわかないのだと思う。ただ、やりきりたい。
コミックはやりきった感じでした。ちょっと最後の2巻で唐突な展開だなとは思ったけれど、この2巻がやりきった巻。いい話が多いし読みやすい『岳』はオススメ。

- 作者: 石塚真一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/07/30
- メディア: コミック
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