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『エイリアン』の前日譚と言われる、リドリー・スコット監督最新作、『プロメテウス』3D 字幕版を観てきました。割と周りでは前評判ほど受けてなかったのですが、自分はおもしろく見られました。以下ネタバレに触れているかもしれません。
なるほど、これはまさしく『エイリアン』の前日譚か、またはパラレルワールド的な共通点の多い作品。やはり船には機密任務を持ったアンドロイドもいる。『エイリアン』では悪者だったアンドロイドの乗組員は、『エイリアン2』でいい者になっていたので、これはどっちだと、まずは疑いながら見てました。
“人類はどこから来たのか”『エイリアン』がホラー映画なら『プロメテウス』は哲学色が強かったように思う。
答えを求めて行った結果が、来てはならなかったところだったとすると、壁画メッセージはなんだったのか。人類を作っておいて、地球をリセットしようとしたのはなぜなのか。デヴィッドが妊婦となったショウ博士から、十字架を取り上げるところの意味は……。哲学って考えることがいっぱいです。
そのせいなのか、脚本のせいなのか、主役のエリザベス・ショウ博士と、アンドロイドのデヴィッド以外、キャストの個性がなく、人間ドラマが軽くて、船長が突進するところとか、どうにも感動が薄かったのでもったいなかったです。おそらく評判が案外良くなかったのはここにあるのでは。登場人物はもっと少なくて良かったと個人的には思います。
ですが、クルーが探索に使った赤いセンサーや、音で操作する船の宇宙を映しだす巨大モニターや、船が発進するところの地面のうごくところとか、オリジナル性に富んでいて、すごくかっこよかった。最新医療装置の手術台ポットも素晴らしい働きをしました。こうゆう半分漫画みたいなの大好物です! 素晴らしいSFワールド。
最後に“起源”を観てしまったときは震えが来ました。次早く観たい!
ところで、“起源”のためのこちらの組み合わせパターンが、大変わかりやすいです→プロメテウス at 若旦那の独り言wp