武蔵野市立吉祥寺美術館で開催中の「モジもじ文字」展を観てきました。吉祥寺美術館には初めて行ったのだけど、入場料100円はすごく良心的で好印象。展示は文字の面白さたっぷり広がる尊敬すべきグラフィックデザイナー・平野甲賀、書体設計士・鳥海修、グラフィックデザイナー・大原大次郎の個性豊かな展示物でした。
平野甲賀というと、存在を知ったのが、筒井康隆の「ロートレック荘事件」の装丁文字。さすがインパクトあるので何十年かたった今も忘れません。会場には作品99点展示されていて壮観でした。
鳥海修は大好きなヒラギノ書体を作った字游工房の社長さん。ゆったりとした丸みのあるヒラギノ明朝大好きです。その字游工房と嵯峨本フォントのプロジェクトで、太古の小活字をデジタル復刻したのが展示されてました。筆文字特有の字間が繋がっている処理を何歯詰めとかの比較展示や、一点物らしい木の活版(?)の展示もありました。流れるようにつながる文字が美しかったです。
大原大次郎の「もじゅうりょく」は平面図、動画、物理的展示、登山道から作られた稜線と、アート色強い展示でした。
展示場入り口に、好きな文字を書いてみようパネルがあって、みんなのそれぞれの文字がおもしろかったです。これは私とまーさんの文字。子どもの書く文字は自由だなーと感心するものもありました。
「モジもじ文字」展
期間:2012年7月28日(土)−9月9日(日)
休館:毎月最終水曜日 ※8月29日(水)は休館日
時間:10:00から19:30まで
料金:100円(小学生以下・65歳以上・障害者は無料)
場所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目8番16号 FFビル7階