(C) 2011 Disney. JOHN CARTER TM ERB, Inc.
ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品『ジョン・カーター』3D字幕版を観てきました。この先ネタバレあります。あらかじめご報告。
『バトルシップ』と同じ俳優とは思えないテイラー・キッチュ。こちらではカッコイイリーダーシップをとっていました。
監督は『ファインディング・ニモ』『ウォーリー』などを手がけたピクサーのアンドリュー・スタントン。初の実写ということでしたが、昔のフィルムにあるようなテイストを盛り込みつつ、ターザンよろしく単身激しいアクションや、プリンセスをお姫様抱っことか、実写アニメみたいな感覚で楽しめる、正真正銘のヒーローの王道ような映画でした。
闘技場の巨大白猿との戦いで、ジョン・カーターが剣で白猿の体内を突き抜けて出てきたところ、血が青色だったので、ジョンの身体が真っ青で、民衆に対して剣を天に掲げたシーンが、『アバター』だと思ったのですが、これは逆のようで、ちゃんとキャッチに“あの『スター・ウォーズ』『アバター』に多大なインスピレーションを与えたと言われるエドガー・ライス・バローズの伝説的SF小説が原作”とありましたに。
SF好きの要素、シチュエーションたっぷりもりこまれつつ、ディズニーらしくわかりやすい映画でした。といいつつも、最後の仕掛けは秀逸です。
そして、最後に不意打ちを食らうのです。
壮大な物語が終わったエンドクレジットの最後に「創造の先駆者スティーブ・ジョブスに捧ぐ」とありました。全然泣くような映画じゃなかったのに、そこにきてグワーッと来てしまった。監督のアンドリュー・スタントンは、はじまりの『トイ・ストーリー』から原案脚本など何かしらの形でピクサー作品に関わってきていて、“創造の先駆者”の言葉にどれほどの思いが込められているのかと思うと、勝手に泣けて来るのがマカーです。
ジョブズへの献辞は冒頭にもあったらしいですが、こっちは見逃してました。これから観るマカーの人は気をつけてみてみてください。