カエルニッキ

ド・ザイナー。

『金刀比羅宮の屏風展』


写真は公式ページから
表書院で見られる応挙の障壁画は今年いっぱいはフランスに出張中で、その代わりに金刀比羅宮屏風展を観ました。皮肉なもので、東京で見たときは移動できなかった壁はレプリカでしたが、こちらでは本物が観ることができました。

特に表書院の山水の間が観られたのは良かった。この滝の水がふすまを開けると、実際の庭の池に流れ込んでいるような描かれ方で、その水がめぐって右側のふすまの海に流れ込んでいるという構図。(庭の写真は撮ってもOKということでした)テレビで見て一度は観たいと思っていた部屋で感動です。

フランスで展示中の作品たちは、やはり痛んでしまうので、あまり移動はしたくないようなことを係の人が言っていました。若冲の花丸図も修復に何年もかかるとのこと。

また現在も描き続けられている、田窪恭治(たくぼきょうじ)の椿書院障壁画もフランスに行っていて、絵自体の完成が3年後ぐらいではないかと言われているそうです。ここにあるものがま全部そろうには3,4年先ではないかということで、その頃公開するようだったらまた来てみたいです。

その田窪恭治の椿の絵が壁一面に広がるカフェ、神椿で休憩。

前面窓ガラスのテラスから見下ろす緑の森と、琴平の町並み。

背面には壁一面に敷き詰められた椿と、ステキな空閑でした。

威厳のある重厚な建物は明治時代に建てられたという宝物館。こちらには平安時代に掘られた重要文化財の「十一面観音立像」(一本彫)が展示されていました。十一面の部分は撮れているそうです。

歴史的にも文化的にも体力的にも金刀比羅宮は盛りだくさんでした。あと5日遅ければ例大祭もあったとのこと。写真を見る限り、とても規模が大きそうです。いつかまた来るぞ。