カエルニッキ

ド・ザイナー。

『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』


『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』を観ました。当時自分は4歳ぐらい。前知識が乏しく、映画を観る前にネットで、あさま山荘の立てこもり事件の報道を見ただけでした。映画は、学生運動の盛んな頃のさまざまなニュースから、連合赤軍発足、あさま山荘立てこもりまでの、活動家たちの実録でした。

あさま山荘の立てこもり事件は、当時のテレビ報道で有名ですが、逮捕後の自供で山岳ベースで起こった集団リンチ事件が明らかになりました。

それは「総括」と称して、個人の反省を迫り、粛正するとして、集団で暴力を加えるものでした。中でもリーダー格であった2人の男女の意見が絶対的であり、みんなそれに従わざるを得ないような状態だったように思えます。特にリーダー格の女の、とてつもない嫉妬心が恐ろしく表現されていました。

追いつめられ、徐々に崩壊していく活動家たちの姿に、革命とは、何が正しくて、何が違っているのか、わからなくなる部分も。

テレビ報道ではあさま山荘の外側だけしか見えなかった部分が、この映画では山荘内部のみ、あくまでも活動家たちの視点から描かれていると言うのが、徹底していました。連合赤軍の知識が乏しかったので、すべてが驚きの連続でした。あさま山荘に立てこもった活動家には、未成年もいたのです。一番若かった彼の最後の言葉が、重く熱く心に残りました。

いま、この事件の関係しているものを読んだりしています。知れば知るほど、この映画のすごさがわかるような気がします。

【興味深かった感想のサイト】
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『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』監督:若松孝二(2008年) - TRiCK FiSH blog.
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