カエルニッキ

ド・ザイナー。

『ダーウィンの悪夢』

『ダーウィンの悪夢』アフリカの社会的な問題の衝撃作『ダーウィンの悪夢』を観てきました。映画としてはもうストーリーもへったくれもないドキュメントで、観るのが苦痛になるぐらいの展開だったのですが、そこにあるのは紛れもない事実で、恐ろしいものでした。こりから内容に踏み込んだことを書きますので、ネタバレいやんなシトは読まないでね〜〜。

みんな貧困だから、ちょっとしたことでも争いになる。特に食べ物に関してはすさまじい取り合いがあり、小さい子は虐待され、女子であれば性的虐待を受け、スチロールのような容器を燃やして出る麻薬効果の煙を吸って、恐怖心を忘れてようやく眠る、そんな映像ばかり。

ヨーロッパへ輸出するために大量の魚が引き上げられ、加工される。身をそがれた骨と頭だけの大量のカスは消化されずに海岸へ捨てられ、恐ろしいアンモニア臭を放つ。その近くで、ウジの湧いた大量の白身魚のカスを干す女性。アンモニアのせいで目がつぶれた女性。魚倉庫を槍で命がけで見張る男性。みんな仕事欲しさのためにだまってやってることらしい。

おまけに空輸している飛行機は、魚だけでなく武器を現在戦争中のアフリカの地域に運んで来ていた疑惑があり、実はこのことを監督が言いたくてこの映画を作ったのではないかと、最後に思った。あまりにも地獄絵図ばかりの構成で、観るシトを誘導したいような感じにも受け取れました。

日本はキレイだなあ。