カエルニッキ

ド・ザイナー。

アトムが太陽へ向かって行った時と同じキモチになりました『ネメシス S.T.X』 06:21

nemesisスタートレックシリーズの最新映画、ネメシス S.T.Xを観ました。始めの頃、ピカードがデイタに「シャラップ」と言って「一度言ってみたかった」というところが、シリーズ最後の映画だという感じがしました。シンゾンはQにどことなく似ている感じで、どこかでピカードと仲良くなれるんではないかと思いながら観てました。

宇宙船はかっこよかったです。追突してから、引き離すシーンで機体の表面に引っ掛かってついた傷跡がささくれ立ってて、ものすごくリアリティがあってよかったです。

一番ショックだったのは最後の最後にありました。それまで何も知らずに観てました。かつて、スポックが放射能が噴出している部屋へ入り、クルー全員の命を救ったように、デイタもまた自ら犠牲になりました。それもかなりあっさりと。カーク船長がスポックの葬儀で「彼は誰よりも人間らしかった」という言葉を述べたけれど、デイタはどうだったんだろうか。

テレビシリーズの始めの頃に「人間の証明」というデイタを人間として認めるかどうかの裁判が行われ、ピカードの見事な演説で、デイタの人権が守られたエピソードがありました。人間に近づきたい一心で、笑う練習や、他のクルーのまね事をして、何度も失敗している話を思い出しました。娘ができたり、兄が出現したり、自分の首がでてきたり、感情チップを入れた時のことはまだ記憶に新しいです。

色々なことを思い出してしまって、映画館を出たあともしばらく涙が止まりませんでした。