カエルニッキ

ド・ザイナー。

レイプシーンは、早く終われと思った 08:53

アレックス『アレックス』を観てきました。ウワサどおり、強烈でしたでつ。時間が逆行する展開とは聞いていたのでつが、まず始めにエンドクレジットが逆行します。ロシア語がわかるシトと、わからないシトには、ちょっと差が出てくる場面なのかも。そして次第にそれがゆがんできて、ああもう、これを見ただけで、何か無条件降伏をせざるを得ないようなキモチになりました。

こうゆう時間が逆行して行く映画は他にもあるみたいでつが、だんだんとその行動の理由が“あとに出て来る始めの頃の話”になってわかってきて、ある種の緊張感がありました。“こうなったワケを知りたい”と思って観てました。見終わったあとにもう一度チラシの写真(画像参照)を見ると、アレックスのつんと張った胸の先は、ただのセクシィな女性像には見えませんでした。

物語の途中にある伏線が、最後になんらかの形で出てきて話がまとまったりする展開と違い、アレックスが話す最近読んだ本のことや、“赤いトンネル”の夢の話が、その後に来るであろう残酷なシーンを知っているだけに、ひとつひとつが、ただのセリフではない重みがありました。パーティの時に友人に漏らす「今日はとても幸せなの」と言う言葉は逆伏線になりました。

暴力シーンは容赦ないでつ。容赦なく、続けられまつ。ハリウッド映画のように、程々のところで切り上げてくれません。人ってここまで残酷になるんだ。心の中の闇を引き出してしまったあとは、どうなってしまうんだろう。

この映画は、時間の暴力を受けたような、そんな感じ。