30日は、渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールで開催された、伊福部昭百年紀Vol.5 - 日本の作曲家による作品を専門に演奏 オーケストラ・トリプティークに行ってきました。
特撮大盛りプログラムで、さすがに私でも分かる名の知れた特撮関係者がたくさん見えてました。
上演前に、特技監督の中野昭慶さん、アニメーション監督のムトウユージさんが登壇しプレトークという始まる前から豪華な試み。
『キングコングの逆襲』組曲では、出演していた宝田明さんをゲストに迎え、伊福部先生とのおもしろいご縁のあった思い出話を聞かせてもらいました。
その後、宝田さんが前日に誕生日を迎えていたとのことで、サプライズで伊福部式バースディソングをオーケストラで演奏し、会場の人達で歌いました。宝田さんびっくりしたみたいで、目頭押さえてコメントしてて、こっちまでもらい泣きしそうになりました。
前半は、『PR映画』『大魔神』『キングコングの逆襲』組曲だったのですが、『大魔神』のパーカッション軍団がめちゃくちゃかっこよくて、指揮者の人が手を動かしてない部分があって、最後合わせるという、どういうタイミングなんだ!?というぐらい、ピッタリあってて、技術の高さに感動しました。
後半は『怪獣総進撃』『伊福部昭 百年紀』とシンゴジラでも使用された曲+百年紀特別編成でした。とっても丁寧に演奏されていて、手綱を緩める、締める、飛ばす、跳ねる! キレのあるオーケストラだったと思います。良い席だったこともあり、いろいろな音がちゃんと聞こえてよかったです。
アンコールではなんと、怪獣総進撃+SY-3か、怪獣大戦争+ゴジラvsメカゴジラの二択でどちらかを会場の拍手の多い方で決めようと、音の大きさを測れるiPadのアプリ? を出して計測していました。細かいw 私は断然vsメカゴジラだったのですが、結果みなさんもそんな感じだったようで、ちょいデシベル大きく出た、怪獣大戦争+ゴジラvsメカゴジラがアンコール曲に決まり。
このメカゴジラのパーカッションがまたまたかっこいいんです!
・・・ダダダダダン・・ダダダダ・・ダダダダ・ダララララン! みたいな。伝わりませんねw
2回も聴けて満足でした。あとしょうもないことですが、アンコールの怪獣大戦争のアップテンポに変わったときの、正面にいたバイオリンの女性が苦笑いをしながら指揮者の方を見ていたのが、すごくかわいかったです。多分大変なところだったのだろうと。全体的に若い方の多い楽団で、音のキレが良いなあと、素人耳で感じました。あと、色とりどりのドレスが華やかでよかった。
伊福部昭百年紀vol5 最高でした! 大魔神とメカゴジラは、パーカッションエリアから目が離せませんでした。
ロビーにはゴジラや大魔神の頭部があり、伊福部先生の形見のジャケットや、お帽子が展示されてて、試着して写真を撮っていた方もいらっしゃいました。
指揮:松井慶太
演奏:オーケストラ・トリプティーク
コンサートマスター:三宅政弘
ゲスト:宝田明【演奏曲目】
『PR映画』組曲
Penicillin No.12
Shell Oil No.11
Vitamin B1 No.11
Vitamin B1 No.4
Vitamin B1 No.3
Penicillin Top-title
Shell Oil No.14『大魔神』組曲(1966)
No.1「メインタイトル」
No.4「脱出」
「魔神退散の踊り」(P.S10A)
No.12「神は小笹」
No.7「虐げられた民」
No.5「信夫の危機」
No.8「犠牲」
Np.19「大魔神の猛威」
No.22「エンディング」『キングコングの逆襲』組曲(1967)
No. I 「メインタイトル」
No. 3「メカニコング始動1」
No.6-C「コングとスーザン1」
No.20「KINGKONG ESCAPE2」
No. 4「メカニコング始動2」
No. 28B「東京タワーの対決2」
No. 26「キングコングの勝利」
No. 29「エンディング」――――休憩20分――――
『怪獣総進撃』組曲(1968)
No. I 「東宝マーク〜メインタイトル」
「タイトルクレジット」
No.3「怪獣ランド」
No. 12「怪獣操縦器発見」
No.23 「リモコン破壊せよ」
No.24「地球怪獣集結(怪獣総進撃)」
No.7「SY-3」
「SY-3出撃」
No.7「SY-3」
「ファイヤドラゴン追撃」
No.29「エンディング」『伊福部昭 百年紀』組曲
「ГОЗИРА Title」(ゴジラの表記はキリル文字)
「ГОЗИРА A A’Entré」(同上)
「ゴジラ復活す」(復元)
「Mecha-G No.13」
「宇宙大戦争」(復元)
「Dogola」No.16-A
「ГОЗИРА」
「3Kaiju No.I」
「Kaiju No.1」
「G vs Mecha G No.2」
17.05.02