カエルニッキ

ド・ザイナー。

『シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン交響楽』22日夜公演


22日は、Bunkamura オーチャードホールにて開催された、『シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン交響楽』夜公演に行ってきました。もうすばらしかったです! 盛りだくさんで文章がまとまっていないのですが、すみません!


なんと席が前から2列目で、ピアノ・キーボード前にあって、鷺巣詩郎さんご本人がちょー近くて最初から大興奮! 演奏するとき、鷺巣さん各パートの人とアイコンタクト常に取ってて、それが暖かく見えて、めちゃアットホーム感ありました。それも終始ニコニコしてて、和んだ……。

ステージ上には巨大スクリーンがあって、『シン・ゴジラ』『エヴァンゲリオン』シリーズの演奏に合わせた編集映像が流れて最高! これぞ劇伴コンサートの醍醐味です。

更にオーケストラの他に、ビニール?で仕切られたバンドエリア、ステージ奥の合唱団、2部で客席通路に突如現れたサプライズマーチングバンド(東海大学吹奏楽研究会)と、かなり贅沢な楽団編成で、基本の劇伴に忠実な楽器編成の演奏と、恐らく今回に書き下ろされた特別アレンジバージョンが大半を締めててこれがまたかっこいい!

しかもタイトルにあるように(?)対バン形式も取られてて、それも技術力の高い人たちで、1部では、高音がどこまで出やがるの!というトランペッター(エリック宮城さん)対なめらかな指さばきのギター(今剛さん)が素人が聴いてても鳥肌モノでした!

2部ではオーケストラ対マーチングバンド、高橋洋子さん(1部の「「Who will know」の高音がすばらしかった)のボーカルとオーケストラ、といったふうに、生演奏ならではの熱量を体感しました。演者が作り出す最高の瞬間が、二度と同じものがないような輝きで、これも盤化して欲しいぐらい。

シン・ゴジラ』は、鷺巣詩郎さんと伊福部昭さんの楽曲が劇伴となっていますが、伊福部曲の時は、お弟子さんだった和田薫さんが指揮棒を取りました。ひいては客席通路に現れたマーチングバンドのみなさんと舞台上のオーケストラのみなさんの演奏も指揮し、会場は手拍子と楽しい一体感のあるコンサートに。

エヴァ』と『シン・ゴジラ』それぞれから声優の林原めぐみさん、俳優の松尾諭さんが、曲間に司会進行で登場。林原さんのお召し物が初号機そのもので、背中が美しいドレスでした。

庵野監督の思いついたら即行動、でもそれが結果的に正しいのでちょっと行ってきましたという林原さんの監督の小ネタや、松尾さんがアメリカで“伊福部昭”と腕に墨を入れていたアメリカ人と出会った話など聞けて終始和やか。松尾さんのことは鷺巣さんが出演希望を出したとか、チラリと言っていました。

エヴァ』と『シン・ゴジラ』通して聴いていると、『エヴァ』の楽曲の方が鷺巣さん輝くなあと感じました。あくまで個人の感想です。『エヴァ』も見直したくなっちゃいました! 最後鷺巣さん、アルトかテナーのようなサックス吹いてました。マットな質感のめちゃくちゃアンティークなサックスフォーンが渋かったです。

演奏終了後、花束を持った人たちが壇上に現れて次々に演者に手渡ししていたのですが、庵野監督もそれに並んで登場してきて、会場が一気にざわついたのがおもしろかった。アンコールごとにステージからはけるのではなく、その場で何度か礼をしてコンサートは終演しました。

アニメのオーケストラコンサートは何度か行ってて、クラシックや現代音楽の形式とは違って、近年色々なスタイルで演奏されて多様化してきているけど、最近見た中では極上の類に入ると思います。


パンフレットもプログラムと、楽器編成も入ってちゃんと作ってあります。アニメのオーケストラコンサートにはこれがなくて残念なんです。今後はこのようなプログラムが増えていくといいなあと思います。

とても気持ちが満たされたコンサートでした! ブラボーです。

指揮:天野正道
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団
ゲスト演奏:エリック宮城(トランペット)今剛(ギター)高水健司(ベース)山木秀夫(ドラム)宮城純子(ピアノ)
キーボード:鷺巣詩郎
特別ゲスト:高橋洋子 和田薫
司会:林原めぐみ 松尾諭

鷺巣ワールドは良かったのですが、伊福部音楽久しぶりにオーケストラでちょこっと聴いちゃったから、逆に不燃焼に……。近々にコンサートがいくつかあるのでチケット取っちゃいました。


前日21日に『シン・ゴジラ』Blu-rayが届きまして、開封だけしましたの図。本編の倍以上5.5時間ぐらいある特典もりだくさん! 『シン・ゴジラ』周りって半端なことしないほんと濃厚。あとでじっくり見ます。