カエルニッキ

ド・ザイナー。

『この世界の片隅に』


17日(木)鮫洲会で『この世界の片隅に』を見てきました。原作は知らなかったのですが、昭和20年の広島、呉のお話ということで、重いの覚悟で行ったら、ユーモアセンスあふれる、思ったより柔らかい映画でした。これは気の持ちようによってかなり印象が変わると思います。

ほんわかしたすずさんと周りの人達の、日々の節約と工夫した生活の営みにしみじみリアルを感じたり、ほっこりしたり。すずさんたちが、ただそこで“生きている”姿に現代の私たちには、胸を打つことも多く、大事したいものが見つけられるお話だったと思います。

声を担当している、あまちゃんののんちゃんが、とてもいいキャラで、広島弁を話す、すずさんにピッタリだったのは、監督良く見つけたなあと思うもの。声優からは感じられない別な次元の強力な声の力を感じました。のんちゃん当たり役だと思います。

一度見て、すごく良かったのですが、詳細を知りたくなって原作コミックを読んだら、当然のことながら映画ではわからなかった部分が詳しく書かれていました。原作の良さを最大限引き出した映像美、演出のレベルの高さにも驚きます。そんな中に、映画では知りえないショッキングなことも描いてありました。そこも含め、あの密度をよくまとめられたなあと改めて思うものでした。

そうして、6日後2回目観に行ってきました。前回よりもより深く分かる部分があって、感動もひとしお。しみじみ味わえました。2回目のほうが泣けた。終わったあと、コトリンゴボイスの余韻がずっと残ってて、世界観がまとまっているからなんだろうなと思い出しては愛おしくなります。

ときどき、細谷くんの「すずさんはこまいのう」がリフレインしてきて耳がくすぐったくなるものです。

ツイッターで評判のステキイラスト解説です→ぬまがささんのツイート: "映画『この世界の片隅に』がとんでもない傑作だったので、とにかく沢山の人に観てほしいと思って「全く興味ない人にオススメする」という目的で紹介マンガを描きました。文字ばっかりですが布教に活用してください。今年は映画100本くらい観てますが、1本オススメするなら迷わずコレです。観てね。 https://t.co/sbsMVKC7XI"


16.11.24