カエルニッキ

ド・ザイナー。

『クリムゾン・ピーク』


(C) Universal Pictures.
ギレルモ・デル・トロ監督最新作『クリムゾン・ピーク』を観てきました。ストーリーは大体先がわかるような定番というか、王道(?)のものでしたが、ビジュアルがもうすごい! 完璧な映像美ですばらしいゴシックホラーでした。

舞台は20世紀初頭のニューヨーク。まだご婦人がふんわりドレスや、つばの大きい帽子、男性はシルクハットと、紳士淑女の時代で、外は馬車と自動車が泥の上を走っていたりするような時代。

このドレスをまとう主人公イーディス役のミア・ワシコウスカがとってもとっても美しい。メガネモードもイイ!


中盤から英国の寂れたお城に舞台は移るのですが、ここでの英国のクラシカルなドレスが個人的にすごい好き。ホラーは美しくなければ、という中の人の声がまさにそのまま現れていました。


キャスティングもぴったりだったと思います。


豊かなニューヨークの場面と、寂れた英国のお城の場面が対象的で、雪の中の真っ赤な土、薄くて柔らかいドレスと厚くてかっちりしたドレス、ふんわりした髪型ときっちりまとめ上げた髪型、というふうに、対照的にすることで相互を引き立たせる表現がとても印象に残りました。


ギレルモ・デル・トロ監督というと、『パンズ・ラビリンス』以来のファンなのですが、今回のクリーチャーはメインでなかったためか、あまり活躍は見られませんでした。自分の中では『パンズ・ラビリンス』がまだ一番です。『パシフィック・リム』は別格ですが、こちらでファンになった方が今回の『クリムゾン・ピーク』を見ると、もしかして違う監督が作ったのではないかと思うぐらい、人を選ぶ内容だったので、賛否分かれそうだなあと思いました。



16.01.28