カエルニッキ

ド・ザイナー。

『エベレスト 3D』IMAX 3D 字幕版


(c) Universal Pictures
『エベレスト 3D』 IMAX 3D 字幕版を観てきました。

過酷! 呼吸するの忘れるぐらい!
壮大で、幻想的で、すばらしさと恐怖を同時に味わえるなんともいえない興奮の3D映像美。何ヶ月もかけて山頂アタックまでの準備をしていく過程で、最初は順調だったかに見えたツアーが、ちょっとずつ歯車が狂い始めていくのが怖かった。そして狂い始めた歯車はもとには戻ることはないのでした。

ひとつ意外だったのが、途中視力を無くしたベッグが力尽きたかと思ったら自力で途中キャンプまで下山してきたこと。なんという生への執念。奥さんの働きかけで救助ヘリが出動するのですが、そのころでは前例のない標高6000mの救助となり、かなり不安定飛行だったようです。プロペラが止まりそうでこっちもハラハラ。

ヘリ下山で、麓が近づいて眼下が暖かい景色に変わってきて、まだ出発して間もないころに渡った、いくつもの布地が結び付けられたカラフルな橋の上を通ったとき、胸がツンとしました。

エベレスト映画見て、空気がないとヘリもヒトも動けないことを改めて認識。

余談ですが、ツアーで山麓のキャンプに付くまでに、現地のチベット人の村を何度も通過するのですが、高度が高く空気が薄いところで彼らは元気に生活していて、夜明け前、登山隊が出発するときに行われるチベット人のお祈りは、神秘的としか言いようがなかったとても未知なる存在でした。

こうやって何人もの登山家を山頂に送り出していったのでしょう。彼らにとってはエベレストは、“そこに山があるから”登る山、ではなく敬意を払いつつ日々ともに生きる生活の一部なのだろうなと、勝手に解釈。

そうゆうこともあって、人と自然の壮大なスケールを感じたエベレスト映画でした。


15.11.13