カエルニッキ

ド・ザイナー。

『ロボコップ』


ポール・バーホーベン監督の『ロボコップ』(1987年)が、27年ぶりにリメイクされた『ロボコップ』(2014年)を観てきました。どうしても昔のロボコップと比較してみてしまいがちになってしまうのですが、ひとことで言うとヒーロー感がリメイクではなくなって、社会派よりな内容になったなあと思いました。

もともと治安の悪いデトロイトの街を守るのに、一人の警官が犠牲を払って半ロボットになって悪を倒すという物語は同じですが、悪が犯罪者以外に分散されてぼやけてきているのが今回のリメイク版。マーフィーの家族の姿も悲劇的で、世界に対して、リアルなアメリカの姿が際立った感じもします。

ヒーロー感が薄くなったと感じたのはなぜか考えたんですが、たとえば怪獣と戦うヒーローが街を破壊して、そのときまきこまれた一般市民の惨劇を、表現するかしないかの違いなのかなーと思いました。違うかもしれないけれど。ロボコップにはヒーロー像を持っていたので、映画自体悪くないけど、自分的にはんん〜〜って、うなっちゃう映画でした。