カエルニッキ

ド・ザイナー。

『クラウド アトラス』


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『クラウド アトラス』 を観てきました。人物把握が難しかった! 冒頭でタイプライターを打っている初老の編集者が、複数の物語が時間を越えて、ランダムに進行すると、ことわっておりました。ややこしいけどそっちのほうが効果的(意訳)だというので。

時代の違う6つの物語を行ったり来たり。最初はいち場面が短くて、登場人物を把握する前に別の時代に飛ぶので、えーちょっとまってー! 状態。必死で付いて行こうと脳みそがフル回転。

途中から、同じ人が何役もやっていることに気づいて、そうするとこでどんな人物なのかだいたいわかって、この時代でも悪い人なのだなーと因縁めいたものもあったり。

そのなかでただひとつ全く共通していたのが、体の何処かにある流れ星のアザを持つ人物。このアザを持つ魂が、時代によって違う人物になっていてこの6つの物語を回っていた。共通した何かを後世に残すか、信念をひきついでそれを伝える役目を果たしているor果たそうとしている。壮大なスケールではあるけれど、複雑すぎて流れ星の魂がやりたかったことがわかりにくい。一番わかり易かったのがソンミの時代かな。


ソンミの言葉が流れているときに、各時代で同調する大楕円な場面があるのですが、これが各場面短くて、同調がピタっとハマらなかった自分が惜しい! ハマったらきっと感動が大きかったと思う。それだけの仕掛けはあったのだろうけれど、複雑すぎたので感動が追いつかなかったです。かといってもう一度見て確かめたいかと言われれば、3時間はもういいかなという気も。

友人は最後泣けたらしい。自分は泣けなかった。感受性の薄さがなんかさみしいなと思った。