カエルニッキ

ド・ザイナー。

『アイアン・スカイ』


(C) 2012 Blind Spot Pictures, 27 Film Productions, New Holland Pictures
ナチスが月から攻めて来た!トンデモ映画『アイアン・スカイ』を観てきました。予告でおバカSF映画だろうなーと思っていたら、予想以上で、なのにテーマ重い! 各国のお国柄のタブーなブラックジョークがかなりイッちゃってて、どこからつっこんでいいやら。


核とか人種差別とか、重ければ重いほど笑ってしまうというおかしなことに。抑制されていた何かを開放しそうになるかもしれないな。この映画フィンランド、ドイツ、オーストラリアの共同制作らしいけれど、アメリカのジャイアンぶり、劇中の北朝鮮の扱いはひどかった。そして物語は最期まで人類を皮肉った映画でした。


アイアンスカイ、鉄空。冒頭の月面のシーンからほぼ灰色の世界で、ナチスの放送、もとい、白黒映画時代を彷彿とさせ、地球に来てからは、とくに大統領の部屋などは超絶極彩色で、その場面場面のコントラストがはっきりしてましたに。音楽もワルキューレの騎行やら、スター・トレック、マーズアタックのようなおなじみの効果音が効果的に使われていて、音関係も遊び心たっぷりです。