カエルニッキ

ド・ザイナー。

『スノーホワイト』


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アリス・イン・ワンダーランド』のスタッフ最新作、『スノーホワイト』を観てきました。前評判通りの素晴らしい映像美。敵軍の兵士が黒い破片になって散らばるところは圧巻。すさんだ黒い森から一転して妖精の森のギャップの大きさを見せてくれるすごい効果。これだけでも見る価値あり。


グリム童話の「白雪姫」が題材になっている『スノーホワイト』ですが、悪役女王が圧倒的な存在感で、しまいにはその悲壮感にすら共感しかねないほど、ヒロインを完全に食ってました。というか、そうゆう映画みたいですね。様々な方法でエキスを取り込んでは、若返っては老い、若返る。若さを取り戻すために白目が充血するほど怒号する迫力には、ただただかわいそうな白雪姫よりも、だんぜん女王が気になります。

でも、終盤のスノーホワイトの心の底からすさんだ世の中を嘆き悲しむ姿にはすごく泣けた。これは音楽が一役買っていたのかも。白雪姫ちょっとやる気出すの遅かった気がするよ。最後だけかっこ良かった。wiki見たら、シリーズ3作目の1作目とか。この先膨らむのでしょうか。


女王が「ミラ、ミラ」と鏡にたずねるお決まりのシーンで、弟がこっそり女王の部屋をのぞくのですが、そこには女王一人しか見えてなかったのがちょっとショックでした。全ては女王の夢の中のワールドだったらすごいと思って。