カエルニッキ

ド・ザイナー。

『MM9』第6話

//mmmmmmmmm.jp/index.html" title="MM9">『MM9』第6話:いままでのストーリーとはまたガラリと変わった雰囲気でした。公式サイトには、よくある続き物のドラマではないよ、と載っていましたが、今回のモノクロ映像は特に異色で不思議で面白かった! 一瞬、実相寺監督風味? とは思ったけれど、目立つようなぶっ飛んだ演出は控えめになっていて、けれど海の不思議シーンは、見ているほうにどんどん疑問を投げ掛けてくるようで、目が離せませんでした。こういうの好きだー。


▲数学者 安野悠里がある朝、踏み切りで「声」を聞く。

▲「声」の方を見ると少女が見ていた。ここのバックに流れる祝詞のようなボーカルは神秘的で次に起こるであろう出来事にワクワクします。この少女『告白』に出ていたゴシックパンクなミズホ委員長役の人でした。

▲そして妊娠中の姿で目覚めてしまう。昭和のころの夏がしっかり演出されていて、心なしか音声とかお芝居も、画面枠も昭和のテレビサイズで当時の雰囲気ばっちり。

▲今の自分が、祖母園子で、お腹の中にいるのが自分の母親だと言うことから換算して、この時代が昭和25年の夏という事を特定する。昭和25年の夏になにがあったのかぐぐってみたら、「新太平洋海戦1950 - 昭和25年夏の開戦」だった。もしかして戦争がM?

▲そしてこの時代にもあの少女がいて、海には謎のモノが。

▲少女から投げ込まれた「禁断の惑星」と書かれた手紙をみて、祖母園子が園子の父へ気持ちを書きしたためた手紙を見つける。

▲最後に園子のなかで何かが弾けた時、海でも何かが弾けて、父親が「あんたは、誰だ」と聞いてきて、安野が現代に戻って来るように仕向けられた場面の流れがなぜだか感動的。謎がたくさん残ったけれど面白かったー。

ところで、『禁断の惑星』という昔のアメリカ映画があって、ウィキをみる限りでは、娘を恋人にとられたという父親博士の嫉妬心からできた怪物、イドの怪物が出て来たのですが、どうやらきっとこれに近い状況だったのではと思います。6話の場合、大好きな父を残し嫁に行き、子育てに不安を持つ園子が海に見えていたイドの怪物を作ってしまって、被害(?)を阻止するために少女がこの時代に安野を送り込んだと言うことなのかなあ?

公式みると、6話の監督は総監督でもある樋口真嗣でした。ほか12,13話を担当しているようです。わきわき。


あとで出演者みて気付いたんですが、最後にたおれかける安野を支えてた通行人が、庵野秀明(友情出演)だった。安野を庵野が支えた、なんつって。