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『トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督作品『スラムドッグ＄ミリオネア』を観てきました。インドのムンバイを舞台に、貧困層のスラム街出身で無学の青年ジャマールが、巨額の賞金が懸かるクイズ番組で勝ち進み、億万長者になれるかも知れないという、ミラクルファンタジー映画。
ファンタジーとはいいましたが、スラム街での子供たちの生き様、生きるために何をするか、生命力にあふれた想像しえない裏社会の現実世界は、どう見ても社会派映画。日本で安穏と暮らしている身としては、過酷な人生を歩んできた、ジャマール青年がクイズに答えられることをハラハラしながら応援するのみ。時々過去の出来事がフラッシュバックするのですが、これがまた絶妙なタイミングの構成で見るものをぐいぐい引き込んでいきます。
そんな過酷な人生を生きてきたジャマール青年が、諦めずに信念を持ち続けていた、小さい頃から一緒だった少女ラティカの存在。終わったあとに気付く。そうか、これは壮大な純愛冒険ラブストーリーだったのだ。過去と現在を交錯させた構成が最高の映画です。娯楽作品としてオススメ！
