カエルニッキ

ド・ザイナー。

『ザ・バンク 堕ちた巨像』


『パフューム ある人殺しの物語』トム・ティクヴァ監督の『ザ・バンク 堕ちた巨像』を観てきました。

世界を牛耳る巨大銀行の陰謀をあばき、正義を貫こうとするインターポールの捜査官。しかし見えない相手は手強く、突き止めては消されて行く証拠や重要参考人たち。物語は世界各国をまたいで展開していくのですが、スケールが大きすぎて実感がわかなかったのは、自分が一般市民だからか。

組織の管轄とか壮大でわからない部分がありましたが、変化球で飛ばしてくるアクションは見所たっぷり。なんかもういきなりで度肝を抜かれた場面もいくつか。さらにその事件がおこっているバックには、すばらしい映像美がかぶさっていて、事件の残酷さとは裏腹にどこかその美しさは皮肉でもあり、一癖ある監督のこだわりが好きなところです。

この映画は事件を追うサスペンスアクションと、物語の本質と関係なく魅せてくれる映像美の、2面から観られる映画だと思います。