カエルニッキ

ド・ザイナー。

『子供の事情』千秋楽


新国立劇場 中劇場で公演された三谷幸喜作・演出「子供の事情」千秋楽に行ってきました。立派な劇場に、実力ある豪華キャスト。千秋楽ともなれば呼吸も抜群でしょうし、三谷幸喜監督のおもしろ脚本も併せて、最高のエンターテインメント劇場でした。


特に前半の小池栄子さん演じる、ゴータマの即興曲ヤバかった! ピアノ伴奏もついて、腹よじれて泣き笑い来てるのに、さらに追い打ちをかける即興力! 笑いすぎてまぶたがひっくり返るかと思った!

その後、大泉さんがあの歌の後にやれっていうのかよとボヤくぐらい。どこまで台本なかわからない自由なお芝居でした。本当にどこまでだったんだろう? 初日行けずに千秋楽だけ見てしまったので気になります。

よくこんな実力派の豪華キャスト集められたなと、脚本もおもしろいけど、それをこなすキャラ光る人ばかりで、舞台から圧力を感じました。大泉さん狙いで行ったけど、小手伸也さん演じるドテの恐竜すごい存在感ありました。一番10歳でした。

最後、3度のアンコールで観客総立ちでスタンディングオベーションを見ました。とても贅沢なお芝居を見てしましました。人の演じるお芝居やっぱり好きだ。おもしろい脚本なら尚更。これで続いてた夏のお芝居三昧も一旦おしまい。お芝居はちょっと高価なので結構思い切った期間でした。

[作・演出]
三谷幸喜
[出演]
天海祐希
大泉洋
吉田羊
小池栄子
林遣都
春海四方
小手伸也
青木さやか
浅野和之
伊藤蘭
[ピアノ伴奏]
荻野清子


17.08.10

『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』字幕版


『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』字幕版を観てきました。今までのシリーズの中ですごく、良かった……。

ディズニーさながらの豪華アクションはやっぱり最初から最高で、特に冒頭の建物が街中を移動してしまうアクションには、マンガみたいな展開にワクワクの連続です。ここほんと楽しく見ごたえあったので、また見たい。

科学を重んじる天文学者のカリーナと、父にかけられた亡霊の呪いを解くためのヘンリー、対照的なふたりは信念もしっかりしていてとても好感持てる若者です。そしてダメ大人のジャック・スパロウとの温度差、因縁の腐れ縁のキャプテン・バルボッサここまではだいたいいつもどおり。

目的を追っているうちに、ある事実が発覚します。勘のいいジャックとバルボッサの会話が、大人同士だった。そして真実が明らかになった瞬間のジャックのした最高のタイミングがニクイ!!! 何を言ってるかわかりませんね。パイレーツ・オブ・カリビアンでこんなに感動したの初めてかもです。とても心を締め付けるような、熱く、気持ちを沸かせてしまう物語でした。

最後の、とタイトルについていますが、次があるんじゃ…? と思わせる最後でした。


17.08.05

帝国劇場 ミュージカル『ビューティフル』


28日は、帝国劇場 ミュージカル『ビューティフル』3日目を観てきました。

“A NATURAL WOMAN”、“YOU’VE GOT A FRIEND”等で世界的に知られ、絶大な人気を誇るアメリカのシンガーソングライター、キャロル・キング。2013年、彼女の波乱万丈の半生を数々の名曲と共に描いたミュージカル『ビューティフル』が誕生しました。(公式よりコピペ)

お目当てはWキャストの水樹奈々ちゃん。音楽についていくつか本人とかぶる場面があり、まさに選ばれし役といえる歌唱力で、堂々とキャロル・キングを演じていました。

古きよきアメリカの音楽が華やかな時代。才能を発揮して学年を飛び級し、曲提供という形で、音楽業界に入り、自分では直接表舞台には出ていかなかったものの、一緒に関わっているミュージシャンからのオファーがあったりする場面は、現実の引く手あまたの奈々ちゃんを見ているようで、リアリティありました。

あと、題名知らなくても意外とどこかで聞いたことがある曲もたくさん歌われて、裏方が主役の物語に、表舞台に出ているスターが脇役で完成した曲をご披露するという構図もたのしかったです。

ミュージカルのすごいところは、あまり存じ上げない役者さんでも、この人歌上手い!の感動が次々出てくるところ。そうとう稽古で鍛えあげられるのでしょうか。意外な人物もすっかりステージで華やかな存在になっていて、それまで持っていたイメージがガラリと変わった人も少なくありません。

自分が知らないだけなのですが、今回それをすごく感じたのは、ソニンさんでした。ハリのある歌声に、舞台映えする身のこなし。2階席だったので、顔の表情とか細かいところは分かりにくかったのですが、動きと歌声で、この人誰!って思いました。

もう一人、中川晃教さんの高音が美声ですばらしかった。この人何者!って思ったら、歌唱力には定評あるシンガーソングライターで、受賞歴も幾つかある人でした。


全体的に脚本もテンポ良く洗練された内容で、生演奏との呼吸もピッタリ! かなり完成されていたお芝居だったと思います。あらを探せば細かくありますが、千秋楽まで行けば完璧息のあった空気になってると思います。

本公演は8月26日(土)まで!


帝国劇場の売店コーナーに、天のやさんのたまごサンドが売ってました! これ大好き。ホワホワの玉子焼きと和がらしマヨネーズの絶妙なハーモニーの贅沢サンドイッチ。普通の店舗ではすぐ売り切れちゃったりする、人気のたまごサンドが余裕で買えました! 売店さん、すばらしいセレクトをありがとうございます。これほんとオススメ!


17.08.02

『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』


28日は、『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』を観てきました。トム・クルーズのファンタジー? はあまり見る機会がなかったので新鮮でした。ゾンビって言うかミイラがどんどん湧いて襲ってくる映像が、どこか冷めて見ちゃうシュールさが抜けない映画でした。

設定がお約束の連続で、お話の展開が結構回りくどいところがあり、途中、分かりきってる答えを待っているような状態になって少々飽きちゃったところも。後半は盛り返しましたけども。全編を通してアクションは見ごたえばっちり。

最新の『スター・トレック BEYOND』にも出演していた、個性派女優ソフィア・ブテラが美しかったです。『スター・トレック BEYOND』の時もご披露していましたが、ダンサーらしく、アクションが美しい。『キングスマン』の時は、義足の殺し屋役で、これもまた印象づよく残っていました。

この映画、ダークユニバースシリーズの第一弾とのことで、今後の公開予定です。

  1. 『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』(2017年)
  2. フランケンシュタインの花嫁(仮)』(2019年公開予定)
  3. 『大アマゾンの半魚人(仮)』(公開日未定)
  4. 『透明人間(仮)』(公開日未定)
  5. 『ヴァン・ヘルシング(仮)』(公開日未定)
  6. 『狼男(仮)』(公開日未定)
  7. フランケンシュタイン(仮)』(公開日未定)
  8. 『魔人ドラキュラ』(公開日未定)
  9. 『オペラの怪人』(公開日未定)
  10. ノートルダムのせむし男』(公開日未定)

ラッセル・クロウ演じるジギル博士のお部屋には、いくつかホルマリン漬けのサンプル?があり、よくみるとドラキュラっぽい牙の生えた人の骸骨だったりしたので、これからのことをほのめかしていたのですね。

【参考サイト】ダーク・ユニバースとは?今後公開されるモンスター映画10作品の時系列を大解説【ユニバーサル・ピクチャーズ】 | CINEMAL

17.08.02

西麻布 丸山珈琲


丸山珈琲 西麻布店に、モーニングと洒落込みました。


ハムチーズトーストがラスト1つしかなく、ラタトゥユのセットにしましたら、これがすごいおいしかった! 具材の程よい柔らかさと、絶妙な酸味がマッチングして、食欲がはずみます。

シリアルにヨーグルトをかけていただくのですが、細かく砕かれたサクサク食感のシリアルとの相性が意外と良く、まろやか。あっさり目のモーニングが良いです。

ラタトゥユ今度つくってみよう。こんなふうにおいしくできるといいなあ。


コーヒーもノンカフェインを含む3種類のを用意されていましたが、普通にブレンドを注文しました。酸味控えめでコクがあって好みの味でした。量が若干少なめな気がしたのですが、これがきっと本来の一杯サイズ。(自宅ではお湯多めに入れてしまうのでした)帰りにドリップパックのブレンドとノンカフェインを買ってみました。後ほどおうちで飲んだ時もノンカフェイン特に癖もなくおいしく飲めました!


店内は、入口付近にコーヒー関連の商品販売エリアがあり、これがまたセンスのいいセレクトで見ているだけでも楽しいです。


店内はシンプルな装飾で、天井が高く広い空間で、モーニングの時間帯は空いていてゆったり過ごせました。

丸山珈琲
営業時間:8:00〜21:00 ※ モーニングメニュー提供時間 8時〜10時
定休日:無休
場所:東京都港区西麻布3-13-3
tel:03-6804-5040
禁煙

17.08.02

映画『銀魂』


福田雄一監督最新作、映画『銀魂』を観てきました。 ヤバい、想像以上に銀魂だった! あのイケメン俳優や、女優ににこんなことさせていいの!?という場面炸裂。パロディも銀魂精神入ってました。実写化される映画は複雑な気持ちでビクビクしながら見ちゃうのですが、
これは成功例かも。福田雄一監督すばらしい!

インパクトあったのがあのセリフをまんま言ってた神楽ちゃん。マタ子の下りめっちゃ吹いた。橋本環奈ちゃん常にかわいいし、下品でちょー良かった!

実写化に伴い、CG化は避けられないと思うのですが、銀魂はこのぐらいCG処理して作品に近づくのだなあと思いました。いかにもCGでも、かぶりものでも、あえて銀魂だから許されるゆるさ、というのもありますが、実際はきめ細かく作りこんでるセットや、リアル人間の役者さんだからこそできる、メタでシュールなセリフの回し方が、銀魂実写化成功につながったのだと思います。

それにみんな実はすごい役者じゃないの?っていうぐらい、1人の役者のいろんな顔引き出してて、こういうこともできるんだ、という一面を見た役者さんもいて、より厚みのある内容に。そんな演出をする監督の抜群のセンスが光る映画だと思いました。

次の福田雄一監督映画は『斉木楠雄のΨ難』が10月に控えていますね。


この日の新宿駅地下通路はジャンプだらけでした。

OOPARTS Vol.4『天国への階段』東京公演4日目


22日は、池袋サンシャイン劇場で公演中のOut Of Place ARTiSt:OOPARTS Vol.4『天国への階段』東京公演4日目を観てきました。ご存知「水曜どうでしょう」のミスタさんこと鈴井貴之率いる劇団OOPARTSに、ディレクターの藤やんこと藤村忠寿さんも今回も出演です。

“今や年間3万人以上にものぼる孤独死
その数は交通事故死、自殺者をも超えている。”

冒頭から始まる不穏なプロローグ

孤独死の現場を清掃する特殊清掃員のお話。OOPARTS復活してから毎回見に行っているのですが、今年の脚本は登場人物の過去のからくりが何重にも重なってておもしろい! これまでで一番おもしろいお芝居でした。

回想シーンと現代シーンの交錯する演出が目が離せませんでした。これはおもしろい演出です。しっかり気をつけてみていかないと、うっかりヒントを見落としそうです。

トーリーが進むに連れてどんどん解明される登場人物の過去は訳ありが多く、たくさんの点と線がつながっていく過程にモヤモヤしつつも、ワクワクし、最後にまたどんでん返しがあり、そしてホロリもあったよ……。

題材が孤独死した人のおうちを掃除するという内容ではありますが、かなりすっきりするお話で、モヤモヤの残らないお芝居でした! いい話でしたー! よかったー!

時々出てくる藤やんのテレビマンに対してのテンポの良いセリフには会場大爆笑。しっかりとお役目を果たしている気がしました。

「人は死んでも、その人を思ってくれている人がいる限り、人は死んでいない」

劇中に出てくる言葉ですが、なるほどなと思います。死んだ人は忘れられてないのがうれしいから、悪口でもいいから言ってあげなさいと小さいころ言われたことがありました。

小さかったので言葉だけでしか覚えてなかったのですが、近年、自分の周りで亡くなる人が多く、ふとした拍子に死んだ人のことばかり考えていたりします。“どんな気持ちで死んだのか”“死とは”みたいな感じで、思考が堂々巡りなんですけどね。

【作・演出】
鈴井 貴之
【出演】
永野 宗典(ヨーロッパ企画
畑中 智行(キャラメルボックス
菊地 美香
根岸 拓哉
平田 薫
吉田 悟郎
東 李苑
戸澤 亮(NEXTAGE)
藤村 忠寿(北海道テレビ
鈴井 貴之

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